私の愛した悪役たち

私の愛した悪役たち VOL.7

第63回 空母ドロス(機動戦士ガンダム) 『機動戦士ガンダム』の『悪役』たちが軒並み魅力的だあることは、言うまでもないことだが、“ザビ家の人々”が、また素晴らしい。野望、陰謀、栄光、愛憎。およそ“人間社会”の持つ光と影(?)の全てがそこにあると…

私の愛した悪役たち VOL.7

第62回 八木少将(狂四郎2030) 徳弘正也先生が『WRESTLING WITH もも子』を終了した時、その単行本で「もう俺は少年マンガじゃだめだ」と、とても悲しいことを書かれて少年ジャンプを去っていった。 徳弘先生は元々下ネタギャグを描かせたら逸品の人…

私の愛した悪役たち VOL.7

第61回 ポポーニャ(来るべき世界) 僕は手塚治虫先生の最高傑作は『来るべき世界』だと思っている。手塚先生の作品を全て読破したワケではないけれど、それほどこの『来るべき世界』はストーリー、キャラクター、テーマにおいて圧倒的完成度を誇っている…

私の愛した悪役たち VOL.6

第51回 メフィラス星人(ウルトラマン) 「よそう…」このセリフを聞いた時の僕の衝撃を理解してもらえるだろうか。最初にメフィラス星人の存在を知ったのは『ウルトラマン大百科』だった。そこに書かれた解説、“ウルトラマンと同等の能力を持ち、バルタン…

私が愛した悪役たち VOL.5

第41回 乾俊一(六三四の剣) 小さいころから剣の道を志し、ひたむきに修行を続ける少年・夏木六三四とその仲間とライバルたちの青春群像を描いたものが『六三四の剣』の大まかなあらすじであるが、その中でも一際異彩を放ち、六三四の宿命のライバル・藤…

私が愛した悪役たち VOL.4

第31回 金目 (伊賀の影丸) ぼくは、横山光輝さんの『伊賀の影丸』というマンガが大好きである。白土三平さんのもそうだが(いずれ書くと思う)「忍者マンガ」はいい。『戦いの美学』がある。 “努力や根性”で「うおぉぉぉ〜!」とか叫んで若さ爆発の戦い…

私の愛した悪役たち VOL.3

序文 昔から『悪役』に強い憧れのようなものを持っていて、何故か悪い奴らを応援してしまう。悪い事がしたい人間だったのか…それとも彼らが絶対に負けることが約束されてるからだろうか?悪役が何人ひとを殺そうがけっこう平気。悪徳商人が殿様に黄金色のお…

私の愛した悪役たち VOL.2

第11回 ウルフ金串 (あしたのジョー) 『あしたのジョー』には力石徹を筆頭にカーロス・リベラ、ホセ・メンドーサと魅力的な敵役が数多く登場する。そして、その作品性からか彼らには、主人公のジョーも含めて常に悲劇的な結末があたえられていた。 ウル…

私の愛した悪役たち VOL.1

序文 僕は昔からテレビ番組を観るたびに、そこに登場する個性的な悪役の方々にシビれてきた大の「悪役好き」である。その立場から言わせてもらうと最近、巷に出回っている「美形悪役」といわれる輩はどうも好きくない。彼らには「悪の信念」がないからだ。簡…