物語愉楽論

話を積む。

昔、少年サンデーで『ジャストミート』(作・原秀則)という野球マンガが連載されていて、主人公が二人いるマンガだったんだけど、その片割れ、見立ちたがり屋の野球少年・坂本天馬くんが、甲子園決勝でサヨナラ満塁ホームランを打つシーンが印象に残ってい…

モズグス様フォーエヴァー そして、ベルセルク論

まず『ベルセルク」の面白さというか、ウリの部分で確認を取っておきましょう。細かいディティールまで練りこまれた世界観?主人公のガッツが時折見せる優しさ?…いや、それは違う。そうではないでしょう(笑) やっぱり『ベルセルク』の題名通り、「すげえ…

おたく語会話(1)…“回る”

「今週の一番」なんかで、LDやGiGiはよく“キャラが回る”(あるいは“ストーリーが回る”)という会話をします。これは一体なんなんでしょう?ちょっと不親切?というのが今回のお話です。「マジック・ザ・ギャザリング(以下、MTG)」というゲームが…

「おたく」のかかる病気(第二版)

ここで言う「おたく」とはマンガ・アニメおたくを指します。「おたく」の定義はよく解りませんが「自分はマンガ・アニメが大好きである」と宣言できる人たちとしましょう。その彼らがマンガ・アニメを楽しむためにこの世界に入ったにもかかわらず、時として…

フィクションの構造

序文 『面白い』とは一体なんだろう?「人は生命を実感(逆説を含めた)したとき、悦びを感じる。つまり『物語』を『面白い』と感じることもそれに属するするものである」(この指摘を何かの本で読んだ事があるんですが、かなり正中を得ていると思っている)…